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柿渋ってすごい。

ARABONの床は村にある柿渋醸造場トミヤマさんの柿渋で仕上げました。珪藻土の白い壁や古びた板ともよく馴染むいい色合いです。一日作業をしていても、ペンキのように頭がいたくなる匂いもなく、昔から使われてきた自然の素材のよさを改めて実感しています。
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柿渋の原料は青い渋柿です。
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「南山城村の夏つなぎ」がご縁で、製造元のトミヤマさんが一年にこの時期だけの柿渋仕込みの見学会を開いて下さいました。
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まずは柿を粉砕する機械にコンテナに入った渋柿を入れます。
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二種類のスクリューで粉砕され、絞られた柿のエキスが床下のシンクにどんどん溜まっていきます。この時の柿渋の色はまだうす黄緑色で、あの茶色い柿渋色になるのは想像できません。
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絞ったあとのかすはベルトコンベアでトラックの荷台に運ばれ、畑の肥料になるそうです。
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エキスの方はもう一度濾過させてかすを取り除きます。
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きれいになったエキスはタンクに運ばれ100度の蒸気で加熱殺菌し、25度まで冷却させます。その後酵母を加えて10日ほど寝かせ、もういちど加熱殺菌した後は大きなタンクで一年から五年かけてゆっくり熟成させるのだそうです。
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木のハシゴも何度も柿渋とベンガラを重ねて塗った跡があり、漆のような深みと艶があるいい雰囲気になっていました。うちの床もこんな風に育っていったらいいなぁ…。
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工場の二階はすてきなギャラリーです。冷たいお茶を頂きながら、トミヤマの社長さんから柿渋の活用方法や上手に塗るコツなど、楽しいお話をいっぱい聴かせていただきました。
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建築関係のお仕事をされている方のお話では、トミヤマさんは柿渋の日本シェアNo.1だそうです。そんな会社が村にあるなんて、すばらしい事です。柿渋の製造行程はワイン作りとほぼ同じだったり、日本酒や醤油を澄んだ色にさせる行程に欠かせない存在であったなんて全然知らなかった!昔の人の知恵は奥深いです。そして、その伝統を継承し続けていらっしゃるトミヤマさんの情熱に感銘を受けました。ご興味のある方はぜひ、直接伺ってみてください。柿渋の塗料は茶色だけでなく、白、くろ、ベージュ、黄色、べんがら色、古代色など、いろんな色が展開できるんだそうです。古くてとっても新しい柿渋の話。発酵とか醸造ってこどもたちに伝えていきたい大切な文化だなぁ。
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by dousenbou-arabon | 2012-07-28 01:11 | 南山城村つなぎ | Comments(2)
Commented by ゆらふるべ at 2012-07-29 17:08 x
本当にまったく無駄が無いですね!
柿のいのちも姿をかえて生きつづける・・・本当に素晴らしいことですね!
Commented by dousenbou-arabon at 2012-07-30 22:40
ゆらふるべさま 記念すべき初コメント、ありがとうございます。トミヤマさんの見学会、9月にもしはるそうなのでよかったらご参加ください。南山城地域は奈良、京都という二大都市の間に位置することから、昔から都市の需要に応じた産業が発達したんでしょうね。柿渋、お茶、どちらもなかなか奥深いです。